売手向け

M&Aのための準備

上場するかM&Aをするか決める

事業を経営しているなら上場したいと考えることがあると思います。
今は考えていなくとも、会社売却のM&Aではなく出来れば上場できないものかと考えるかもしれません。

ですが、上場とM&Aでは株式の買手に求められるものと役割が異なります。
自分の事業がどちらに向いているのかを把握して方向性を定めなければ、どちらも難しいものとなってしまうかもしれません。

上場する場合は株式を市場に放出し、市場の株主から資金を得ることが目的となります。
当然成長性を問われるため、事業の内容もこれから成長する新規性の強い分野であることが求められます。
上場基準を満たす必要があり、監査を行わなければならないことからも経営期間が長いほど取引の不備などが見つかり不利になります。
このことから、審査を受けてその企業の信頼性があり、先進性が高く発展する期待がある企業を輩出することが上場の役割といえるでしょう。

売手向け

ソフトウェア開発・システム開発のM&A

人材不足で人手が足りていない

M&Aの要望で特に多いのはIT人材が足りていないため、会社を買ってでも確保したいという問題です。
多くの企業で人材が足りておらず、通常の採用方式では対応が難しくなってきました。

パソコン・スマートフォン等の普及が進み、インターネットの需要が高まってきてIT人材は貴重なものとなってきました。
昨今ではEコマース等のインターネットでの営利活動も増加しており、今後も需要が増加していくことでしょう。
少子高齢化による日本全体の労働者人口の減少の煽りも受けて、人材が集まりにくいという悩みが増えてきました。

そのため、開発者を抱えるシステム開発会社、ソフトウェア開発会社は特に求められています。

 

どのエンジニアリングスキルでも問題ない

システム会社とはいえ基幹システム、ウェブ開発、スマートフォンアプリ開発等ジャンルは様々あります。
ですが、どのジャンルの開発者を抱えていても問題はありません。

事業者向け

ITシステム導入の成功とは?

何のためにITシステムを導入するか

システムを導入するにはコストがかかります。
馴染みの薄い人にとっては高く感じるかもしれません。

では、何のためにシステムを導入するのでしょうか。
多くの企業は利益を出すためにシステムを導入します。

M&Aの業界においては成約数を増やしたり成約率を上げることがシステムの目的となります。

 

M&Aの成約数が増えれば成功

M&A用に開発されたシステムはM&Aの成約数を増やすために人間を補助します。

毎回行わなければならない作業をコンピュータに行わせることで、業務に必要な事が機能化されて作業効率を高めることができます。
作業効率が上がることで、人間がするべき仕事に集中することができます。

また、データの扱いに関しては人間の力だけでは不十分でコンピュータが必要になります。
コンピュータによって、成約するために必要な情報を瞬時に引き出すことが可能になります。
これにより、人間だけでは見つけられなかったマッチングの可能性を見つけることができます。

事業者向け

自社システムを開発する理由

M&A業務にITシステムを導入するためには

M&A業務にシステムを導入し、効率的にM&A取引を進めていくにはどのようにすればよいでしょうか。
汎用の顧客管理ソフトの利用を考えてみた場合、M&Aに向いているものは見つからないかと思います。

通常の商品販売やサービス提供では製品を顧客に提供するものが多いです。
しかし、M&A仲介の場合は売り手企業と買い手企業の二種類の顧客を管理していかなければなりません。
案件の管理ということになれば、複数の組み合わせでマッチングさせて考えていくことになります。
現在マッチングサービスに関する顧客管理ソフトは決め手となるものがありません。

さらにM&A業務は対象となる企業の分析や複雑なプロセスをこなしていく必要があります。
そのためM&Aを成約させるためにシステムを導入する場合、汎用の顧客管理ソフト等では不十分となります。

 

M&Aシステムの開発

システムの開発を依頼した場合は、システム開発会社に開発を任せることになります。

事業者向け

M&Aにおけるアナログとデジタルの使い分け

M&Aにシステムは必要なのか

M&A仲介は人と人との話し合いで行うことが多い業務です。
両社の社長と会い、要望を聞き、引き合わせてトップミーティングを行い合意すれば取引が成立します。

事業はとても複雑なもので、どんな企業同士が相性がいいのかを判断するのは人間でも難しいことです。
システム化できるほど単純なものではなく、コンピューターの出した答えを鵜呑みにすることはできません。

これらのことに対して、いきなりデジタルの要素を持ち込むのは難しいでしょう。
人間がやるべき仕事は人間に任せ、コンピューターに任せられる仕事をコンピューターに任せる必要があります。

人間は判断を行うことは得意ですが、必要な情報を瞬時に取り出したり、記憶したりといった大量のデータを扱うことはコンピューターにはかないません。
M&Aサービスにおいてデジタルでできることは、必要な情報の収集やデータベースによる案件の管理、事業者間の連携等といったことが考えられます。
 

売手向け

M&Aで求められる企業とは

サービス企業と受託企業

IT企業を大まかにサービス企業と受託企業に分けた場合、どちらの方がM&Aに有利でしょうか。
ここでいうサービス企業とは自社サービスの開発をメインとする企業で、受託企業は受託開発を主な事業として行っている企業です。

ニュースで聞く印象だとサービス企業の取引が多いように感じると思います。
オリジナリティの高いサービスを抱える企業が高額でM&Aされた場合のインパクトはとても大きいです。

ですが、サービス企業のM&Aは強いシナジーが必要であるため難しく、
実際のM&Aで求められる企業は受託企業である場合が多いです。

 

受託企業の場合

現在、買い手側の企業では人材が不足しているため、それを補うためのM&Aの要望が多くなっています。
受託企業の場合は、請負った案件をこなすために多くの技術者を雇用していることが多いため、企業売却には多くの買い手がいます。

技術者を受け入れるためのM&Aになるため、シナジーを考えるというより人材として技術者が欲しいのです。
買い手が多いため、サービス企業に比べてM&Aがし易いといえるでしょう。

活動報告

はじめての事業計画~エンジニア社長飛躍の秘密

アンドロイドの会にて講演

今月10月14日に「日本Androidの会」のイベント、「ABC 2017 Autumn in KAWASAKI」のカンファレンスにて講演致しました。

カンファレンスのタイトルは「はじめての事業計画~エンジニア社長飛躍の秘密」
登壇は弊社の代表取締役CEOである木寺祥友。

事業計画書の重要性やエンジニア社長の資産の形成する方法について、
起業してから30年以上に渡る経営の経験や知見を元にイベントに参加している技術者の方々にレクチャーいたしました。

 

内容紹介

講演の内容を、ここで簡単にご紹介します。
内容は事業計画書についてとエンジニアの資産形成についてです。

 

事業計画書

事業計画書に関しては社長になったら必ず書かなくてはならないということを強く訴えました。

売手向け

他業種のM&Aとの違い

IT企業のM&A

最先端の技術者を多く抱えるIT企業はM&Aにおいてとても有利になります。

買い手側の企業がIT企業の場合、両社でシナジー効果が期待されます。
一般企業であっても、IT部門を活性化しスケールアップを目指すことができます。

海外では多くのM&Aが行われ、大企業がイノベーションのために新しい技術を取り込もうとM&Aを活用しています。
時価総額の高い企業の多い業種なので、資金を調達しやすいこともM&Aが盛んに行われる理由の一つとなります。

海外に比べてIT業界のM&Aの割合はまだまだ少ないです。
IT企業のM&Aでは多くの知識が必要になり、その専門知識を有する人や企業が足りないです。
 

専門知識が必要

IT企業の事業の中心は技術やサービスといった専門性の高いものとなります。
そのため、M&Aに携わる関係者は業界知識が必要となってきます。
したがって技術やサービスを理解できない場合、適切な企業にアプローチすることができません。

売手向け

M&Aの立ち位置

M&Aとは何か

M&AとはMergers and Acquisitionsの略で統合と買収という意味です。
企業同士が合併したり、事業を買い取ることを意味します。

M&Aは主に企業の買収を意味することが多いですが、どのような印象をお持ちでしょうか。
企業の買収といえば、印象を悪くする人もいらっしゃるかもしれません。
大衆向けのニュースで取り上げられるものとしては上場企業がどこかに買収されるものが多くなります。
特に話題性を重視され、敵対的買収というものが取り沙汰されます。

敵対的買収は市場で株が買い集められる上場企業を対象に経営者の意向に反する形で行われます。

しかし実際はM&A全体の割合でいえば1%にも満たない取引なのです。

通常のM&Aは売り手企業と買い手企業の両社の経営者の合意を元に行われます。
それは両社にとって利点があるからこそ成立するものなのです。

 

海外のM&A

海外においては、M&AはIPO(上場)と共にベンチャー企業が目指すものの一つとして認識されています。